『私の中の男の子』

こんにちは☆<<
週末、いかがお過ごしでしたでしょうか。

この週末は、
あまりイベントが無かったにも関わらず、
何とも休んだ感覚が薄いな
気付いたら、また月曜日です。



最近、ブックレビューが多くてすみません。
何故だか、読むペースが上がっています。



『私の中の男の子』
著:山崎ナオコーラ



※ココからネタバレの可能性あり。ご注意ください。




■ストーリー

19歳で小説家としてデビューした雪村は、周囲から当然のように「女性作家」として扱われることに戸惑いを隠せない。性別なんて関係なく、作家として生きたい―。それからの雪村は、担当編集者の紺野と、仕事に意欲を燃やし出す。大学では時田という友人もでき、順調に仕事も増えてきた雪村だったが、またしても自分が「女性」であるがゆえの大きな壁が立ちはだかってきて…!?社会で働き、世界を生きるすべての女性に届けたい、著者随一の「生き方小説」。



前回、あれだけ批判しておいて、
それでも同じ著者の作品を読むとは…
私もどうしちゃったのでしょうか。



これだけ世間的に評価されている作家さんなのだから、
もしかしたら他の著書は、もう少ししっくり来るかも?
という淡い期待を持ってしまったのが、
そもそも間違いだったのかもしれません。


さーっと読み終えたのですが、
印象として残るのは、
意味不明」でした。

それは、
私が作家でも無いし、
クリエイターでは無いので、
自分の内と闘う事が少ないから、
というレベルを超えて、意味不明でした。


主人公の雪村さん、
私からしたら、単なる「自意識過剰」
「全ての基準が自己愛」なので、
まず「自己」が不安定
故に他との関係性が不安定


テーマとして、
「女である」とか「男である」
というのが出てきますが、
それは社会においての単なるマーキングなだけであって、
自分の中で、自分が「女」と思おうが「男」と思おうが、自由だと思います。
ただ、周りからは、見た目の性、マーキングとしての性を
少なからず期待され、求められるのは、仕方ない事。
周りからの評価が、自分の評価と食い違う事は、よくある事です。
それをイコールにしようとするのは、やはり「自分をありのまま認めて欲しい」
という「自意識」が過剰なんだろうな、と。

一般的にも、
皆それぞれ外の顔、内の顔を少なからず持っていて、
「本当の自分じゃないのにな…」と思う事もありますよね。
でも、本当に自分を理解してもらうなんて、
家族でさえも難しい事なんだから、
ましてや自分の著書の読者にまで理解してもらおうと言うのは、
何とも傲慢な考え方だとしか思えませんでした。



「当たり前としている価値観への問いかけ」
が山崎ナオコーラさんの魅力、
という評価があるみたいですが、
現代社会で生きるに当たって、
ある程度の価値観に乗っかっていかないと、
逆に生き辛くなるのでは?
それでは本末転倒では?
と思ってしまいました。


特に、
雪村の様に物書きをしているのであれば、
自にも目を向けると同時に、
他にも目を向け、その関係性も鋭く見極めないと
どうしても自への視点に比重がかかり、
印象として
「結局は自分しか見てないじゃん」
と言う風になってしまう。

物書き以外にも、モノづくりやクリエイターの仕事は、
自分を表現する事、自分を削って造り出す事
生み出された作品の評価に関わると思っているので、
自分が太っているだとか、胸が大きいとか、
美人では無いとか、そう言う事ばかり気にしている人が、
どうやって自己表現をするのだ?と思った。

「女、男、の前で作家でありたい」
と言うのは、大変結構な事だとは思うけど、
社会の一員としてのマーキングは避けて通れない訳で、
その状況を踏まえて、では作家としてどう在れるか、
で勝負したら良いんじゃないかな?


同時に、
モノづくりは、コンプレックスや劣等感が強い人の方が、
より深く物を見る目を持っていると思うので、
自分を見つめる事は必要だと思う。
但し、それを経て、他との関係を客観的に捉えられないと言うか、
自己愛の視点を通してしか捉えられない人は、
クリエイターとして、どうなのかな、と思います。


私の文章力も、本当に乏しいので、
上手く解説も感想も書けないのがもどかしいですが、
端的に言うと、
「あ~雪村みたいな自意識過剰な人、合わないな」
と思っていて、
今まで合わなかった人を思い返してみると、
揃って自己愛が強かったな、と。

個人的には、自己愛が強い事を
周囲に悟られる、あるいは逆にアピールしている人は
「恥ずかしい」、「思春期じゃないんだから」
と思ってしまっていて、
何一つ、共感する事が無かったのが残念でした。

例え、そういう人が居るとしても、
これで小説というものが成り立つ事、
そして、この自己愛によって、
何かが問われている?事には疑問でした。



しばらく、
彼女の作品とは距離を置こう…
と思ってしまいました。
ネガティブだらけですみません。




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