『プラナリア』

こんにちは☆<<
今回は、ビックレビュー
宜しければお付き合いください。



備忘録として、
と言いながら、
結構書き忘れているので、
慌てて書いております。



『プラナリア』
著:山本 文緒



※ココからネタバレの可能性あり。ご注意ください。




■ストーリー
どうして私はこんなにひねくれているんだろう――。乳がんの手術以来、何もかも面倒くさく「社会復帰」に興味が持てない25歳の春香。恋人の神経を逆撫でし、親に八つ当たりをし、バイトを無断欠勤する自分に疲れ果てるが、出口は見えない。現代の“無職”をめぐる心模様を描いて共感を呼んだベストセラー短編集。直木賞受賞作品。収録作品:プラナリア / ネイキッド / どこかでないここ / 囚われ人のジレンマ / あいあるあした


たまたま図書館で手に取った短編集でしたが、
直木賞を受賞されていたとのこと。

直木賞に関わらず、
何らかの賞を受賞した作品は、
それなりに評価される理由があるはず。
と言う事で、割としっかりと理解して読む様にしています。


プラナリアから続く、4話目までは、
女性の主人公で、
同年代だったり、主婦だったり、
私と似たような境遇の人達が出てきます。

テーマは「仕事」や「人間関係」だと思うんだけど、
誰もかれも健全でない、と言うか
これでは良くないと思いながらも、
変化を起こす気も無い、と言う…
生活や人間性に芯が無い、と言うか、
何が楽しくて生きているのだろう、と言うか…

何とも、不快な倦怠感が漂っていました。
私も決してアクティブでは無いし、
女性主義的に
「もっと社会進出!」
とか思っても居ないのだけど、
それにしても、人間味に欠ける生活をしている女性を
何人も立てつづけに読ませられた日には、
ぐったりしてしまいますね。

作品紹介にある、「出口は見えない」
と言うのは、「出口を探そうとしていない」
からではないか、と思ってしまうのだけど…


著者の山本さん、
ご自身でも、ご苦労された過去をお持ちの様で、
それ故に、こんな作風になってしまったのかな…
エッセーなり、自叙伝を読んで見たいな、
とは思いましたが…どうやら恋愛ネタが多いみたい。
むむむ。



全てがどんよりしていた、
と言う事は無くて、
最後の一話、「あいあるあした」だけは救われました。
男性が主人公で、少なくとも今後の展望が期待できる。
また、短編としては読みごたえがありました。
この話を最後に持って来て正解。

次に山本さんの著書を読むなら、
エッセー。うん。




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プラナリアという生物、結構グロイ…
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