『この世は二人組ではできあがらない』

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ブックレビュー続きで、
何だか申し訳ないですが…
宜しければお付き合いください。



『この世は二人組ではできあがらない』

著:山崎ナオコーラ




※ココからはネタバレの可能性有り。ご注意ください。



■ストーリー
社会とは一体なんだろうか。この小説の舞台は狭いアパートだ。川を二つ越え、私は日々を営んでいた。大学卒業後、働き始め、経済力がついてきた。好きになること、二人暮らし、戸籍などへの疑念、小説に取り組むなかで、私はなにを捨て、なにを掴んでいくのだろうか。無冠の帝王が描く、純粋素朴な社会派小説。


山崎ナオコーラさんの小説を読むのは、
今回で2度目となります。
以前、『人のセックスを笑うな』を読んだな~
と思ったら、レビューは書いていなかったらしい。
記録の為にも、こうやってレビューを書いているのに、
こうやって虫食い状態だと、記録にもならないわね…反省。


さて、
『人の~』でも思ったのだけど、
彼女の描く女性に共感が持てない

一見、常識外れで、
でも魅力的で、キッチュな女の子。
みたいなイメージなのだと思うし、
そのキャラクターによって、
「常識とは何?」とか、
「いろんな生き方があるんじゃない?」
等と問いかけたいのかもしれないけど…
それにしても、その女の子のツメが甘いので、
何とも説得力に欠けると言うか…


この小説の主人公である栞の、
大学時代から社会人になるまでの
彼との人間関係、社会に出た時、を絡ませて
恐らく実体験を元に書かれているのだけれど、
「物書きになる」、「年上の彼にお金を貸す」
そうやって社会的にも、精神的にも自立している女性
みたいな描かれ方だけど、
私としては、実際は実家に出戻っておいて、
その身分でお金を貸しても、経済力があっても、
真の意味での自立とは言えないじゃないか。
と思ってしまう。


『人の~』でのエリだって、
自由奔放に、年下男子と遊べるのは、
自分のアトリエで創作活動が出来るのだって、
全ては旦那が稼いで生計立ててくれているからじゃないか、と。
良い御身分ですね、と思ってしまう。
その「恵まれた」身分で、何を問いかけようと、響かない。


栞の彼の紙川さんの方が、
よっぽど自立心の高い人だと思うのは、気のせいだろうか。
親とは学生時代から離れて1人暮らしをして、
大学を出てからは塾講師をして生計を立て、
この度資格試験の為に勉強してキャリアアップを目指し、
そうやって地道にやっていく人のどこがいけないんだろう?
まぁ、彼女にお金を借りてるところは、どうかと思うけど。


最近、
私の周りの年頃女子の中にも、
いろいろな考えの人が居て、
婚活を頑張っている人がいる傍ら、
「戸籍制度」や「家制度」、
「家庭での女性の役割」的な事を
疑問視している人も居る。

考え方もいろいろだし、
生き方もいろいろだけど、
現状の制度上、スマートに生活しようと思うと、
ある程度はレールに乗っからなきゃいけないんじゃないかな、と思う。
自分の思想によって、
実生活が生きにくくなるのは、本末転倒じゃないのかな。
全てが自由になれば、逆に不自由だったりしないだろうか。


等、
いろいろと熱く考えてしまいました。
ちょっと前に読んだので、
もしかしたら、勘違いしている箇所もあるかも。
でも、他の人のレビューが
思いのほか良いものだから、
ちょっと意外だったりもしました。





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