『裁判長!おもいっきり悩んでもいいすか』

こんにちは☆<<
いよいよ3連休目前!
どうにもこうにも浮足立ってしまいますね~


しかし、そんな浮かれた気分を一蹴!
してくれた一冊を、本日読み終えました。

それがまさかの…

『裁判長!おもいっきり悩んでもいいすか』
著:北尾 トロ


過去の記事はこちら
『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』
『裁判長!ぼくの弟懲役4年でどうすか』
『怪しいお仕事!』
『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』
『全力でスローボールを投げる』
更には、『キミは他人に鼻毛が出ていますよと言えるか』もお薦め。
またまたコレクションが増えた感じ。汗



ココからネタバレの可能性あり。ご注意ください。


私も、本当に気楽な気持ちで読み始めたのですよ。
いつもの、ぷぷぷという笑いを期待して。
安定感のある、『裁判長!』シリーズだしね。


しかし、よくよく見ると…

裁判員制度 想定問題集

とありますね。


内容はその通り。
自分が裁判員になったつもりで、
犯罪の種類別に、サンプル犯罪の状況を踏まえ、
どの程度の量刑が相応しいかを考える、というもの。

また、犯罪の種類によって、量刑の範囲が既に決められていたり、
情状によっては、量刑の最低ラインを半減することが出来たり。
いろいろとルールがあり、また基準もあることを学習。

プロの弁護士さんによって出される問題に、
北尾氏独自の見解で回答して行くという流れなんだけど、
いつもの北尾節、と言うのでしょうか、
ぷぷぷという笑いは、まったく無し!

いや、期待はずれという訳じゃないのだけど、
やはり、ただ傍聴している立場と、
実際、人の人生を裁く、という裁判員の立場では
まったく状況も責任も違う、と言う事でしょうね。


しかも、北尾氏の回答の後に、
弁護士さんの解説がつくのですが、
どういう判決になるだろう、という答えが無い
というのが少々じれったかったですね。
やっぱり、文面上の状況説明では、情報として不十分なのでしょうか。
「どれだけ反省しているのか」
「遺族の感情」
等も量刑に左右されると言うから、
それは実際に法廷に立ってみてからしか
判決は決められないとしても…
一応問題集なのだから、答えが欲しい!
と思ってしまうのは、一般人の好奇心なのでしょうか。


裁判員制度、私はイマイチ親近感が湧いていません。
誰でもなり得る、とは言っても、
周りに裁判員のお声がかかった人もいなければ、
経験者も居ないわけで…
でも、開始されたのが2009年だとしたら、もう2年!
相当な数の裁判員さんが、法廷に立ち会ったはずです。

裁判員制度と言えば、アメリカのイメージですが、
日本では未だに闇の中の存在、という感じ。
どういうスタンスで臨めば良いのか、全然わからない。

そんな中で、この一冊を読んで見ると、
まぁ細かなルールまではわからなくとも、
意外と頭を悩ませる仕事を引き受ける事になるんだな~
と言う事がわかると思います。

私も実際、新しい発見がいっぱいありました。
裁判は

検察官 VS 弁護人

では無い事。

更には、
裁判は

有罪を立証するもので
無罪を立証する義務は無い

と言う事も驚きでした。

え!?本当!?
と言う方、詳しくは読んで見て下さい。
意外とイメージと違う事が多いです。

傍聴ルポをへらへらと読んでいた自分に渇!
今のところ裁判員になる予定はありませんが、
もしお呼びがかかったら、
本当に、真面目に取り組みたいと思いました。
なんたって、他人の人生を裁くんですもの!


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2 Comment:

ずん さんのコメント...

こんばんは、メリークリスマス☆
先日はご訪問ありがとうございました^^

興味深い記事で面白く拝見しました。
実は私、裁判員のお声がかかり掛けたことがありまして。。
「裁判員候補予定者名簿」に載せますよ、という案内と質問事項等の封書が送られてきて、ビビリながら記入返送したのを覚えています。
でもその後別の市に引っ越ししちゃったんですけどね。
その名簿に載った人が全員裁判員のお声がかかる訳ではないんですが、やっぱりオタオタしましたよ。
ちゃんと知識を持っておかないとだめですね(≧▽≦)ゝ

しかし「裁判長!」シリーズの本、タイトルだけでも十分楽しめますね(≧m≦)
機会があったら読んでみたいです。

chiapet さんのコメント...

ずんさん☆<<

こんにちは☆
ご訪問、コメント、ありがとうございます!

ずんさんは、裁判員になったかもしれなかったんですね!?
それほどリアルに裁判員に近づいた人は、初めて出会いました!
いきなりお達しが来るとあると、それはびっくりしますよね~
でも、誰にいつ白羽の矢が立つかわからない。ので、少し予備知識は蓄えておきたいものですよね。
と言いつつも、裁判所が求めているのは、やはり「一般市民の視点」。本来は率直な見解を以て参加すれば良いのでしょうが…

「裁判長!」シリーズは、ぷぷぷという笑いがお好きであれば、是非お薦めしたいです。「~懲役4年でどうすか」に関しては、映画化もされています。
但し、電車等で読んでしまうと、ちょっとニヤニヤしてしまうので要注意です。笑

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